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着物大事典
「日本で着物が似合う街並み」といえば、京都と答える方が多いのではないでしょうか。
歴史もののアニメやゲームなどが流行し、今では普段着感覚で着物を着用したいと考える人も増えているようです。
着物は日中だけではなく「夜の風情を楽しむ」こともできます。
大好きな彼と着物を着て京都の夜の街並みを楽しんでみませんか?
■夜ならではの楽しみってどんなこと?
京都は「夜の街並み」も楽しむことができます。
ただし、盆地の地形ですので夏は暑く、冬は寒いというような気候も持ち合わせています。
その気候を踏まえて防寒対策や夏向けの着物を選ぶなどの対策を施せば、一年を通じて京都の夜を楽しむことができます。
では、四季を追って京都の夜の楽しみを見ていきましょう。
◇春
春は、桜の時期です。
京都市内では夜桜見物ができるようライトアップが施される場所があります。
裏地のついた着物とコート、襟巻きというように暖かくすれば着物でも十分に夜の散歩を楽しめます。
京都市内は坂道や階段が多い地域で、足元が暗くて見えにくいので、十分に気を付けてください。
◇夏
夏の夕べは涼やかな風がそよいで気持ちよさを感じる時間帯です。
鴨川沿いで夕涼みをすることや、花火大会を楽しむこともよいでしょう。
浴衣なら着物が初めてというカップルでも着こなしやすいので、着物デビューにも最適です。
素足に下駄履きとなると、靴擦れが心配されるので、絆創膏を鼻緒が当たりやすい部分に貼るなどの対策は入念に行いましょう。
◇秋
秋の夜は、過ごしやすい時間が多くなります。
ただ、11月も半ばを過ぎると途端に冬の寒さが訪れるので着物を着て夜を楽しむであれば、暑さがぐっと和らいだ晩夏の時期~初秋の時期が最適です。
秋といえば紅葉の時期です。名勝地では10月中旬頃から紅葉のライトアップが行われます。
夜間は過ごしやすいながらも底冷えが始まりますので、防寒対策は入念になさってください。
◇冬
ピリッと気持ちが引き締まるような寒さが続く冬。もちろん雪も続きます。
冬の夜といえば、年末の二年参りが真っ先に思い浮かぶのではないでしょうか。除夜の鐘をききながらカップルでこれからの未来を祈れば、翌年は明るいものとなるでしょう。
着物に慣れていない場合、コートなどを着用していると足さばきが悪くなってしまうことも。ましてや人込みを歩くことになりますので、夜の早い時間帯に済ませることも一案です。
足元に関しては、爪皮付きの冬物草履や、ブーツなどで防寒対策と足元をしっかり保てる工夫をしましょう。
■夜にいくカップルにおすすめの場所ってある?
夜に着物を着てデートをしたいという人もいることでしょう。
夜間のデートの際、カップルで着物を着用するときは、お互いに着物を着て歩くことに慣れてからのほうがよさそうです。彼女だけ着物を着て、足場が悪い場所では助けてもらうというようにエスコート役を彼にお願いしましょう。
京都で一度は行ってほしい夜のおすすめスポットについてまとめましたのでご紹介します。
◇将軍塚青龍殿
京都といえば清水寺の舞台がポピュラーですが、将軍塚青龍殿の大舞台から見下ろす京都もまた趣があります。昼間の展望も圧巻ですが、春と秋の時期に行われる夜間ライトアップの時期に着物を着て出かけてみませんか。
宝石をちりばめたような京都市内の明かりや、紅葉や桜がライトに浮かび上がるさまはぜひカップルで共有してほしい風景です。
自家用車も青龍殿福徳門内まで乗り入れができますので、移動も便利です。ドライブを楽しみながら夜のデートを楽しむことができます。
ライトアップの時期は、近くになるとアナウンスされますので、情報を逐次チェックしてみてくださいね。
◇鴨川納涼床
夏の夕暮れから夕涼みの時間に、鴨川べりにできる納涼床での食事デートはいかがでしょうか。
納涼床は5月から9月までできる川床のお座敷席です。川の流れと夜風を楽しみながらおいしい食事に舌鼓を打つこともよいですね。
浴衣の時期であれば、彼氏と一緒に浴衣にチャンレンジしてもよいでしょう。市内には着崩れを直してもらえるところもありますので、歩き方に慣れていない方にも最適のロケーションですよ。
納涼床は、五条通と二条通に挟まれた、鴨川べり4エリアの加盟店で行われています。事前に何を食べたいか決めておき、お店に予約を入れておくスムーズです。
◇渡月橋
この橋をモチーフとしたアニメ映画の主題歌が大ヒットし、聖地巡礼をする女性も増えています。
嵐山エリアの観光名所である渡月橋は、夜間のライトアップが大人気です。暗闇に浮かび上がる橋と木々のライトアップは幻想的な雰囲気を醸し出しています。
毎年12月に10日間ほどのスケジュールで行われる「嵐山花灯路」の時に渡月橋のライトアップイベントが行われます。
「竹林の小路」なども同時にライトアップが行われますので、夕方から夜にかけてじっくり嵐山の夜を楽しんでみてはいかがでしょうか。
着物を着用する際は、下着なども着込み防寒対策を施すことがベター。
冬場の澄んだ空気も存分に味わってみてくださいね。
参考:渡月橋
■まとめ
着物とひとくくりにしても、夏の浴衣から単衣、冬場の袷というように様々な着物が存在します。
京都の夜を過ごすことを念頭に季節に応じた着物を選び、防寒や涼を求める着こなしをしましょう。
レンタル着物などを利用すると季節に合った着物を選んでもらえますし、防寒グッズなどもレンタルすることができます。また、男性向けの着物も借りることができますよ。
ぜひ、カップルで夜の京都を存分に楽しんでくださいね。
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