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着物大事典
新潟県小千谷周辺で生産される紬の総称です。小千谷縮の基本的な技術・技法を生かして作られていて、小千谷縮と同様に模様が主に緯糸で表されています。
カラフルで優しい雰囲気のものをよく見かけますが、最近はシックなデザインも増え、多彩な絣模様と軽く温かみのある地風も特徴になっています。
新潟県南魚沼市(旧塩沢町・六日町)に古くから伝わる平織の麻織物で、柄は絣や縞が主なものになっていて、ごく薄手でシャリ感のある地風が特徴になっています。精緻な仕事のなかに漂う気品のある素朴さが魅力で、盛夏用の高級着尺地で麻織物の最上級品として有名です。
糸はまず苧麻を爪で裂き、口に含みながらつないでいきますが、細く均一な糸を作るのは大変な作業で、一反分の糸を績むのに三ヶ月以上かかります。細くてデリケートな糸は、昔ながらの地機で手織りして、三ヶ月以上をかけて織り上げます。織りあがった布は水洗い後、雪の上に布広げて晒していきます。この雪晒しは越後上布独特の方法で、色目が落ち着き、白はより白くなる効果があります。越後上布の古来からの伝統技法は、国の重要無形文化財に指定されました。
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