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着物大事典
メガネと着物はなんとなく相性がよくないような気がして、お正月など着物を着る際にメガネをかけるかどうか、迷ってしまうという方も多いはずです。
たしかに、着物と合わせると違和感があるタイプのものもありますが、メガネの選び方次第で、うまく着物に似合わせることができます。
そこで今回は、普段メガネをしている方に向けて、そもそもメガネはかけない方がいいのかどうかを含め、着物コーデに合うメガネの選び方についてご紹介します。
たしかに、着物姿にメガネを合わせると違和感がある場合もありますよね。
でも、着物にしっくりこないからという理由で、メガネをかけずにお出かけするというのは、おすすめできません。
◇メガネのデザインによっては違和感がある場合も
着物屋さんの店頭広告やウェブサイトなどを見ていても、モデルさんがメガネをしていることはとても稀。そのため、着物を着る際にはメガネをかけないほうがいい、あるいは着物にメガネは似合わないと一般的に考えられる傾向があります。
メガネのデザインによってはメガネが主張しすぎ、着物とのバランスが悪くなってしまうことがあります。すると、せっかく髪型や着物、そのほかの小物のコーデが完璧だとしても、どこか違和感があると思ってしまうのです。
しかし、すべてのメガネが着物と似合わないわけではありません。
詳しい選び方については次の節で解説しますが、フレームやデザインの選びかた次第で、まったく違和感のないコーデを楽しむことができます。
普段メガネをかけている人にとって、メガネはチャームポイントの一つです。着物に合ったメガネを選んで、自分らしいおしゃれを楽しみたいですね。
◇視力に不安があるならメガネはかけるべき
いつものメガネをして着物を着て見たらなんだかおかしい、かといって代わりのメガネを持っていない…。とくにお正月などの特別なシーンでは、記念写真もたくさん撮影することになるはずなので、いっそメガネをかけずにお出かけしたくなってしまいますよね。
ところが、普段からメガネをしていないときも多いという方ならまだしも、視力に不安があるなか、メガネをかけずに着物で外出するのはリスクが高すぎるため、おすすめしません。
お出かけ先では、食事することもあるはずです。とくに晴れの日ならば、食べ慣れていないお料理が出されることもあります。
ただでさえ、うまく扱うのが難しいフォークやナイフを使うわけですから、視力がおぼつかない状態では、食べこぼしなどしてしまう危険性がかなり高くなってしまいます。
そのほかにも冬場は、足元がよくないケースも考えられます。メガネをしていないために周囲の確認が不十分で、不意に水たまりに足を入れてしまい、着物に水はねや泥はねしてしまう恐れもあるでしょう。
自分の着物ならまだしも、お友達の着物を汚してしまったら大変です。
◇汚れに気がつかないケースも
着物を汚してしまったときには応急処置をすることが欠かせませんが、目がよく見えないために汚れに気がつかないということもあるはずです。
レンタルだとしても、自前だとしても、あとで着物のシミ抜きをするようなことになれば、クリーニング代はかなりのものに。(VASARAでは万が一の際にご負担が軽くなる「あんしんパック」をご用意しております)
それなら、着物に似合いそうなメガネを用意しておけばよかった、ということにもなりかねません。いつも使っているメガネがどうも着物にしっくりこないと感じた場合、コンタクトを併用している方であれば、迷わずコンタクトを選ぶのがよいでしょう。
着物姿に似合うメガネを選ぶためのポイントは、二つあります。
一つは、フレームの形に気をつけること。もう一つは、着物に合うカラーやデザインを選ぶことです。
◇着物に似合うメガネフレームとは?
着物と相性がよくないといわれているのが、フレームが太いメガネです。
和装では、プラスチック製品がほとんど使われないため、太いフレームのメガネは強い異素材感を放ち、違和感の原因になってしまいます。
とくに黒縁のものは主張が激しく、着物と強いコントラストを作ってしまうため、悪目立ちするケースがほとんど。
対して着物に似合うのは、縁なしタイプのメガネ。とくにオーバル型など横長のものほどお顔に溶け込みますから、違和感がほとんどありません。
洋服に合わせるとおしゃれに決まる四角いタイプ、丸いタイプも、着物に合わせると変に目立ってしまうため、避けるのがベターです。
◇着物に似合うメガネのカラーやデザイン
メガネのカラーやディテールにも注意が必要です。
縁なしメガネであっても、つるの部分が太くなっているメガネも少なくありません。そして、やはり黒など暗めのカラーは悪目立ちする恐れがあるので避けたいところ。
スタイリッシュなデザインのメガネも、着物とあまり相性がよくありません。シンプルで控えめなものほど着物に似合う、という点も覚えておきたいところです。
逆に、洋服に合わせると派手な印象になってしまうような、華やかなカラーのものが着物に似合う場合もあります。とくに、赤系の着物に赤いカラーのメガネを合わせるという具合に、着物とうまくコーデできていれば、不思議としっくりと馴染むものです。
メガネでおしゃれできるのはメガネ女子の特権。和装用として、手持ちの着物に似合うものを新調するのもよいでしょう。
タイプによっては着物に合わせづらいメガネもありますが、選び方次第ではうまく似合わせることが可能です。
縁なしでシンプルなものを選ぶのがおすすめですが、似合うメガネが用意できなかったとしても、視力に不安がある場合は、必ずメガネをしてお出かけしましょう。
そして、写真撮影のときにだけ外すなど対応するとよいでしょう。
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