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着物大事典
着物を一人で着てみたいけど、上手に着られるか不安。という女性向けにおすすめの情報をまとめてみました。
着付師さんによっても着付の方法が様々で何が正解なのかわからないといった声をよくききます。いちばん大事なのは、着崩れしないこと。着崩れたままの状態で街を歩いているのは自分の品位を下げているのと同じことを意味します。着崩れしているのに気づいたらすぐにお手洗いや個室など人目が気にならない場所に移動して崩れている箇所を直すことが必要ですが、まずは、着崩れせず、着疲れしないように一人で着ることにチャレンジしてみましょう!今回は、最低限のしきたりのみ抑えて、なるべく気軽にファッション感覚で着物を着れるように情報をまとめています。
着物用の補整下着がある人はそれを着用します。無い場合は季節に合わせてエアリズムやヒートテックなど体温調整がしやすいものを選びましょう。その時に、首元がうなじとして見せたい部分まで被っている場合ははさみなどで切り抜きDIYすると良いでしょう。下着は特別、着物用のものでないといけないというわけではありません。
「補整が大事。こけしみたいに寸胴にするのが良い」と聞いたことがある人は多いと思いますが、実は昭和初期や着物を普段着として着用されていた頃はいかにくびれを出すかということが若い女性が気になる部分だったようで、ファッション誌で特集されるくらいくびれをつくる着付のアレンジ方法に女性は注目していました。でも凹凸がしっかりあるメリハリボディでは着物が魅力的に着れないのにどうやって矛盾を回避するのかと不思議になるかもしれませんが、実は簡単なことで、正面から見た時にくびれているように見せ、背中の腰あたりをしっかり補整することで帯が下がらず着崩れしないようにできるんです。なるべく幅を出さずに補整をするのに適しているのは、手芸用の綿とフェイスタオルと包帯。どちらも100円ショップで購入できるものです!
フェイスタオルは巾の短い方を二つにおり、幅の長い方を二つに折ります。タオルの間に綿を挟み、台形をつくります。(綿が無い場合はハンドタオルを入れるかフェイスタオルを半分に切ったものを小さくたたんで挟みます。タオルで作ったクッション台をお尻の上あたり(横から見て一番凹んでいる箇所)にあて包帯でくるくる巻きます。(包帯のかわりに腰紐でも大丈夫ですが、包帯の方が密着するのと、紐巾がせまくないので少しきつく締めても苦しくなりにくくなります。落ちてこない程度に包帯をまいたら、余分な包帯をカットし、留めます。
着付けで紐を結ぶときは、二回紐を通して緩まないようにしてから片結びや蝶結びをすると良いです。(本来は衿元の補整もここで行いますが、衿元はもしかすると必要ないかもしれないのでここでは衿元の補整はおこないません。)
すっきり着たい場合は二部式襦袢がおすすめですが、一人では難しいので長襦袢を選びましょう。長襦袢の背中の紐を通す穴に予め腰紐を通しておきましょう。腰ひもを通したら袖を通して羽織ります。長襦袢は衿元を基準にくびれあたりで腰紐で締めます。衿元を調整するときは、正面と横からの両方を見ながら衿の抜き具合、衿元の詰め具合を調整します。ここ腰紐はずれこまない程度に留めれば大丈夫ですのであまり紐を強く縛り過ぎて血流を圧迫しすぎないようにしましょう。結ぶときは二回紐をとおして反対側へクロスして紐先を紐にからめる程度で問題ありません。もしズレ落ちないようにしっかり留めたい場合は伊達締めをここで使います。(裾が長すぎる場合は腰紐を2本つかって裾の長さを調整します。余った襦袢はお腹と腰の凹凸を和らげるように整えてから伊達締めをします。)伊達締めも二回紐を通して反対側へ紐をクロスし、紐秋を紐に絡めます。着物を着る前に、両手を挙げた時にしっかり両手があがる程度に袖のたもとを引き出しておきます。
ここまでの工程が着物を着る上でとても重要な部分です。土台がしっかりしていない上に棒を立てても崩れやすくなるのと同じでここが決まらないことには、そのあとの工程の着物の着付けや帯を締めるときに崩れてしまい最初からやり直しなんてことも・・・。
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