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着物大事典
2019年4月20日(土)、浅草にてイベントが行われます。そのイベントは「流鏑馬(やぶさめ)」。走る馬に乗って小さな的を鏑矢(かぶらや)射抜くという日本の伝統的な騎射の技術、稽古、儀式のことを指します。今回は着物レンタルVASARAと流鏑馬の相性が抜群なんです。そこで今回は着物で行きたくなる流鏑馬の魅力をご紹介いたします。
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896年(寛平8年)に宇多天皇が源能有(みなもとのよしあり)に命じて制定され、「中右記」の永長元年(1096年)の項などに記されているように、馬上における実践的弓術の一つとして平安時代から行われるようになり、その後、武勇武芸を重んじた鎌倉武士の間で神事の武技として奉納されるようになり、とくに源頼朝(みなもとのよりとも)が鶴岡八幡宮で奉納して以降、各地に広まりました。しかし、流鏑馬は室町時代から一時衰退してしまいます。江戸時代に入ると8代将軍徳川吉宗が復興させ、将軍家の厄除けや誕生祈願の際などに神社へ奉納されるようになりました。
浅草流鏑馬は江戸時代に浅草神社の正月行事として行われていたのですが、昭和58年に観光行事として復活・継承しました。鎌倉武士の狩装束を身にまとって疾走する馬の上から3つの的を次々に弓矢で射抜く、技術もさることながら迫力のあるイベントです。
http://costume.iz2.or.jp/costume/539.html
武士が、山や野原で狩りをする時や流鏑馬の時に狩装束姿になります。
萎烏帽子(なええぼし)をかぶり、その上より藺草(いぐさ)で編んだ綾藺笠(あやいがさ)をかぶります。中央は巾子(こじ)といって、髻(もとどり)(髪を頭の上で束ねたもの)をいれる為に高くなっています。下には糊を用いず、水張りして乾かした布などで作られた水干(あるいは直垂)を着ていて、射籠手(いごて)を左腕につけますが、手には鞢(ゆがけ)(革手袋のこと。流鏑馬では手袋といいます)をはめ、腰に行縢(むかばき)という鹿の夏毛革の覆いをつけます。足に履くのは物射沓(ものいぐつ)といいます。腰には太刀、腰刀を携えて、空穂(うつぼ)(矢を入れるもの。流鏑馬の時は箙(えびら)といいます)をつるして弓を持ちます。基本的に身を守るための装いとなっているので、どうしても着るものが多くなるんですね。
駆け抜ける馬の上から壱の的、弐の的、参の的の3つを射抜く姿は戦国時代の武士が現代に降り立ったように思えるほど迫力のあるものです。馬にも、ゆっくり走る馬がいたり、全速力で駆け抜けていく馬がいるため、難しさはその時その時で変わるそうです。早く走る馬は的と的のスパンが短くなるためいかに早く準備ができるか、ゆっくり走る馬は上下の揺れが大きいようで、小さい的だからこそ、調整が難しくなります。馬に合わせた射手の適応力が大事なんです。
また、目の前で馬が駆け抜ける姿や見事に的を当てる瞬間を間近で見れる前売り観覧席ではよりスピード感や迫力のある光景を観ることができます。当日の販売が無いため、目の前で観たいときはお早めにご購入下さい。
前売り観覧券販売方法
販売場所
1 台東区役所9階3番観光課(台東区東上野4丁目5番6号 TEL03-5246-1447) 9時~17時(平日のみ)
2 浅草文化観光センター1階(台東区雷門2丁目18番9号 TEL03-3842-5566) 9時~20時(年中無休)
流鏑馬会場は隅田公園の内の特設会場です。馬に乗らず、シカを模した的を射抜くという草鹿(くさじし)も同会場で開催されます。当日は日本の伝統イベントを観るために大変混雑するので、入場制限が実施されます。お気を付けください。
昔の装いで競技に挑んでいる勇士を着物で応援しませんか?着物の着付けをしたことが無いという方でも着物レンタルVASARAならレンタルとセットで対応できます。浅草に4店舗を展開している着物レンタルVASARAで、着物を着て流鏑馬を観たり、散策をしたりされてはいかがでしょうか。
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