MENU CLOSE
着物大事典
金沢観光でおすすめの場所の一つが忍者寺です。“忍者?!”といろんな疑問が浮かんできますが忍者とは一切関係のない忍者寺は【妙立寺】といいます。では、なぜこのお寺が忍者寺と呼ばれるのでしょうか?忍者がいたわけでもありません。妙立寺には敵を巻くための多くの仕掛けがあるようです。加賀百万石 第三代前田字藩主 前田利常が身を守るために寛永20年に金沢城近くから移築建立したお寺です。徳川幕府に攻撃されることを予想し、いざという時のために忍者屋敷のような仕掛けがたくさんあります。表向きは前田家の祈願所としていましたが監視所の役割もっていました。建物が迷路状で複雑すぎる構造から【忍者寺】と呼ばれています。
外観は2階建てですが、当時は3階建て以上は禁止されており内部は4階建て7層(中2階段、中々2階と複雑)で 部屋数23階段29となっています。お寺の先端部分にある物見台は今はガラス張りですが当時はギヤマン張りというカラフルな窓になっていて様々な色の光で合図を送っていました。物見台は加賀平野を遠くまで見渡せるようになっていますので是非ご覧ください。
[賽銭箱(落とし穴)]
本堂正面入り口に埋め込まれ落とし穴として使えました。深さは2mだそうです。
[明り取り階段]
蹴り込みの所に障子を張り明かりを取り外敵の影を見て槍で攻撃していたそうです。
[隠し階段]
物置の戸を開いて床板をめくると階段が隠れています。この階段で外に逃げ、外から逃げてきた際には引き戸を閉めて開けないようにします。
[自動ロックな本堂裏隠し階段]
今でいうオートロックのような仕組みです。普通の床にしか見えないんですが床板をめくると奥に石造りの階段があります。外からは開かない仕組みになっています。
[武者溜まりの部屋]
掛け軸の後ろに隠し小部屋があり、窓からは坪庭に脱出できました。
[切腹の間]
武者溜まりの部屋から押し入れの奥の階段をあがると切腹の間があります。この戸はどんでん返しになっていて内側からは開けられません。切腹の覚悟をしているため開けられません。しかし幸いながら、実際使われた記録はないそうです。
[茶室 霞の間]
切腹の間の階段を上がり3階にあります。刀や槍が使えないように天井が低く作られています。押し入れには4階に続く階段があります。見た目は2階なのに4階建てとはこのような仕組みでした。
[伝説の井戸]
深さ25m程で茶水に利用されましたが横穴があり金沢城まで続き、逃げることもできたと言われています。しかし本当に続いているかは謎だそうです。
ガイドさんなしでは一度入ると出られないといわれている忍者寺です。秘密基地のようで歴史好きにはたまらないスポットです。しかし実は誰が設計したかは一切伝えられていません。なかなか味わえない本物の忍者屋敷を着物でタイムスリップした感覚で貴重な体験してみてはいかがでしょうか?金沢観光の思い出に残ること間違いなしです。
アクセス〒921-8639 石川県金沢市野町1-2-12
TEL:076-241-0888
バスの場合 金沢駅東口より8・9・10番乗り場から<平和町・松任・野々市方面行き>北鉄バスに乗車し、広小路で下車、徒歩5分です。
駐車場 近辺に有料駐車場ありです。
拝観料金大人・学生:1000円 小学生:700円(クレジットカードは不可です)
人気スポットになっているため予約が必要です。幼児・未就学児は保護者同伴でも拝観不可となっております。電話受付時間は8:00~16:30までです。30分毎に100~140人で説明案内をしております。内部は写真撮影禁止となっておりますのでご注意ください。
最終入場は16:30(冬季は16時までです)
カテゴリー
タグ