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着物大事典
仕上げる
染め加工の後、最後の仕上げにかかります。生地によっては、さまざまな加工によって腰がなくなっていることがあります。その場合は、仕立てる前に生地に糊付けをして布を張ります。
この作業は「洗い張り」の中の”張り”の部分にあたります。「洗い張り」というのは、”洗い”と”張り”をセットにして呼び、この作業は「洗い張り」の中の”張り”の部分にあたります。昔は着古したきものをほどいて洗い、糊を付けて板張りをしました。そこから洗い張りという呼び方が生まれたといわれています。
洗った生地を張る方法には、昔ながらの板につけて乾かす「板張り」と、弓形の竹ヒゴを使う「伸子張り」の二種類があり、いずれの場合も水をくぐった布が縮まないように、しわを伸ばして乾燥させます。乾かしながら、刷毛で糊を塗り、艶を出します。
天日干しの場合は、天気のよい日を選んで行います。天気がよすぎて太陽にあたりすぎると、せっかく染めた色が変色する可能性があるので、気が抜けない仕事です。”張り”をすませ、よく乾かした生地は湯のしをして幅を出し、アイロンをかけて地のしを終え、仕立てをして完成になります。
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