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着物大事典
銀座には茶道を体験できるお店がたくさんあります。体験といえば気軽に楽しめることができるのが一番のポイントです。茶道というと、堅苦しくていろんな作法があるから間違ったら怖いという認識の方が多いと思います。もちろん、作法を覚えたり茶道に詳しくなることも茶道に触れるためには大事なことの一つです。ですが、それはいったん置いておいて、茶道の本質や楽しさ、奥深さの一端でもわからなければ楽しめませんよね。今回は気軽に体験してみて、茶道の魅力をお伝えしたいと思います。
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茶「道」となる前、お茶が日本にやってきた時期はなんと、平安時代。遣唐使として塔に留学した僧侶が持ち帰ったのがお茶の始まりとされています。お茶はその後、鎌倉時代に栄西が臨済禅とともに抹茶法を伝えたことから「茶道」が始まり、クイズのようなお茶の飲み比べが流行り始めました。「闘茶」とも呼ばれています。
精神的・芸術的な内容を含んだ茶道を作ったのは村田珠光(むらたじゅこう)という人物。村田珠光が他界された後、竹野紹鴎(たけのじょうおう)が唐物の茶器の代わりに日常雑器を茶の湯に取り入れ、「わび茶」を完成させました。
そして、竹野紹鴎の弟子である千利休によって作動は完成します。ここから多くの流派が派生していき、今日に至る茶道の型が出来上がりました。
茶道とは、「茶を点てる作法により精神を修養する」とうう千利休が大成した思想のことです。動く禅ともいわれている茶道は心を落ち着かせるために学び、お茶の点て方だけでなく客人のもてなし方、逆に客人としてお点前の頂き方など多くの作法があります。相手をもてなす心、もてなされる心を育てることが要素として考えられています。
そのほか、茶道をされる方がやってよかったと思うことは大きく3つに分けられます。
1について、茶道をするときはお茶を点てる側もお茶を頂く側も相手を思いやることが重要となります。お茶を渡すときには茶碗を正面に向けた差出したり、お茶を飲むときには茶碗の正面を汚さないよう2度ほど回してずらして飲んだり、お茶菓子を頂くときには隣に御先に頂戴しますといって同席者へ心配りをしたり、気配りしないことが無いほど様々な部分で気配りをします。普段でも相手の気配りをできるようになります。
2について、一つ一つの仕草、所作がきれいになります。例えば、指の先までピンと伸びていたり、背筋もスッと伸びるような絶妙な緊張感が漂っているなど立ち振る舞いができるようになります。
3について、体験では一つ一つの所作を覚えたりやってみるだけで精一杯になってしまうのですが、慣れてくると全体を観ることができるようになって、次に何をすればいいのかが分かるようになって無駄な所作が無くなるというのです。
お茶の心得として良く言われる「一期一会」。今この瞬間に、集う人との関係は二度と同じものはなく、掛買いのないものだという意味です。時を忘れて、和敬清寂載せ一審で茶と菓子を味わってみてください。
HiSUi TOKYOは茶道だけでなく、書道や和装、真剣を使った抜刀講座など日本伝統の文化を体験できるスポットです。
茶道体験プランでは、茶室の説明とお菓子の頂き方、お茶の頂き方を茶道講師が一つ一つレクチャーしてくれます。
HiSUi TOKYO:http://hisui-tokyo.com
茶道裏千家「百華の会」では初心者だけでなく上級者まで個人に合わせたカリキュラムを組んで丁寧に指導しています。月に2回の計8回ほどの入門コースや初級・中級コース、上級コースをご用意しています。
茶道裏千家教授が講師を務める茶禅では本格的ながら手軽に短時間で茶道の魅力に触れることができます。英語・中国語にも対応しており、2017年にはOMOTENASHI SEKECTIONを受賞するなど、外国のお客様が楽しめる場所となっています。
http://www.chazen-co.jp/ginza/
こちらは会員制レギュラーレッスンが基本となっているカルチャースクールです。茶道だけでなく様々な日本文化の体験、講習が受けられると人気のスポットです。初動講座や和菓子づくり体験など多岐にわたるので、一度茶道を体験した方でより深く学びたいという方はこちらでお稽古に励まれるといいかもしれません。
茶禅では着物レンタルVASARA銀座3丁目店と提携しており、着物を着ての茶道体験ができます。より日本らしく茶道の世界を体験できるので、ぜひご利用してみてはいかがでしょうか。
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