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着物大事典
「おしゃれは足元から」というのは、和装でも同じことが言えます。自分の足に合った足袋は、ちょうどサポーターをはめたときのようなフィット感があり、ストッキングなどに慣れた足には多少きつく感じられるかもしれませんが、長時間はいていると足に固定され、逆に気持ちよく感じられます。木綿製の足袋は洗濯すると多少縮みますが、ギュッと伸ばすつもりではけば、布が伸びてしわもなくなります。
現在は既製品のサイズも豊富になり、ほとんどの人に合うようになりましたが、足の長さ、幅、足首回りを測って、自分のサイズを出し、できれば、試しばきをするのが理想です。
それでも合う足袋がないとき、たとえば左右の足のサイズが極端に違ったり、指の長さが不ぞろいだったりする場合は、オーダーをする方法もあります。誂え足袋にも、既製品の修正をするセミオーダーから、木型から起こすフルオーダーまで、さまざまです。足袋専門店で相談してみるのがおすすめです。
☆こはぜがゆるくないか
☆足首がきつくないか
☆こはぜ留めが足首のカーブに合っているか
☆かかとが合っているか
☆足底が大きすぎないか、狭すぎないか
☆甲が余っていないか
☆指先が余っていないか
☆指が曲がっていないか
女性用のぞうりは、留袖や振袖に向く礼装用、訪問着や色無地に向く準礼装用、小紋や紬に向くおしゃれ用に大別され、ぞうりの格は素材と形で決まります。
大陸文化の影響を受けた日本の上層部の人々は、かつては「履」をはいていました。庶民は素足でしたが、平安時代の頃から藁や藺草、竹の皮などを使って編んだぞうりをはくようになりました。「草履」の文字の由来はここからきています。武家社会が進展するにつれて、軽快で着脱の楽なぞうりが一般化されるようになりました。
草から紙、コルク、フェルトなどを経て、昭和初期には靴に使う革が用いられるようになりましたが、その頃は黒や茶などの限られた色しかありませんでした。現在のようないろいろな色のぞうりができるようになったのは、戦後になってからです。
ぞうりははいていくうちに、かかとが痛み、鼻緒もゆるくなります。定期的にかかとを張替え、鼻緒を調整することで、いつまでもはきやすさを保つことができます。
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