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着物大事典
「背が低いから着物は似合わなさそう…」とお考えの人は多いでしょう。しかし、着付けの際に、柄や色の選び方、全体のコーディネートなどのポイントを押さえるだけで、身長に関係なく着物を着こなせるようになるのです。
そもそも、昔の日本人女性の平均身長は現代よりも低かったわけですから、低身長女子さんこそ着物が似合うと言っても過言ではありません。今回は、レンタル着物の選び方や、おすすめ小物、髪型などについてご紹介しますので、ぜひポイントを押さえて着物を素敵に着こなしてみてください。
まずは、低身長女子さんがレンタル着物を選ぶ際に押さえておきたい「柄」「カラー」「デザイン」の3つのポイントについて解説します。あくまで基本のポイントになりますので、自分の好みに合わせて調節してみてくださいね。
柄選びでは、小さめの柄にしましょう。可憐な雰囲気があり柄が途切れない着物を選べば、全体のバランスもとりやすいです。もし、大きめの柄を選びたいときは、柄と柄の間に隙間があるデザインを選ぶとよいでしょう。柄が詰まっている場合、「着物に着られている」雰囲気が出てしまい、顔や全体にまで目が行き届きにくくなることが考えられます。その点、隙間があるデザインは、すっきりとした印象で全体のバランスがとりやすくなります。
着物の色は、淡いパステルカラーがおすすめです。桜色や藤色など、日本古来のやさしい色も当てはまります。その理由は、膨張色であるパステルカラーが小柄な体を大きく見せてくれるためです。
また、濃い色の帯を合わせると大人っぽく見える一方で、着物の色との差が大きくなってしまい、せっかく作った縦のラインが分断されてしまいます。そのため、ワントーンで統一感を出す方法をおすすめしますが、着物は自分の好きな色を選んで楽しむことも大切です。迷った場合は、プロに相談することをおすすめします。
VASARAの「着物コンシェルジュ」では、さまざまな「困った」「よくわからない」などをお気軽にご相談いただくことができます。ぜひチェックしてみてください。
着物レンタルVASARAの「着物コンシェルジュ」
辻が花、ストライプ柄などの縦ラインを意識したデザインや、小花が斜めに並んでいるデザインもおすすめです。縦ラインを強調すれば、実際よりも身長を高く見えるとされています。特にストライプ柄を選ぶ場合は、なるべく細目を選べば、より身長が高く体型は細く見えることが期待できます。
せっかくの着物ですから、小物や髪型にもこだわりたいですよね。髪型や小物選びも、少し意識するだけでスタイルアップが叶えられます。ここからは、おすすめの小物と髪型をご紹介します。
・ハイヒール草履でスタイルアップ
低身長女子さんの強い味方となってくれるのが、厚底草履とも呼ばれるハイヒール草履です。そもそも草履はかかとの高いものが一般的ですが、アイテムによって数センチの差があります。もし、ハイヒール草履を選ぶ場合は、かかとだけが高いタイプよりも、全体が高くなっているタイプの方が歩きやすいのでおすすめです。
慣れない着物姿ですから、歩きやすさも大切です。観光の散策や成人式など、大切な一日を気持ちよく過ごすためにも、選ぶときに全体が高くなっているかをチェックしてみましょう。
・バッグとファーは小さめを選ぶ
着物でお出かけするときには、バッグを持ったり防寒具のファーを羽織ったりする場合もあります。コーディネートの一つとして選ぶ楽しみもありますね。
しかし、低身長女子さんが大きなバッグやファーを持つと、全体がアンバランスな印象になってしまうことが考えられます。そのため、上品な印象を与えられるコンパクトなサイズのバッグやファーを選ぶことをおすすめします。
また、振袖での写真撮影の際は、白くてふわふわのファーは外すようにしましょう。見た目はとてもかわいいファーですが、首が隠れることによって低身長が強調されてしまいます。
・お団子ヘアや髪飾りで縦にボリュームを
低身長女子さんの髪型のポイントは「高め」と「縦」です。サイドにボリュームをつけず、高めの位置でお団子にすることをおすすめします。上に高くアップして、縦のラインを強調することによって、身長を高く見せる効果を狙います。
また、髪が短い場合は、トップやななめ後ろの襟足の上に髪飾りをつけるのも一つの方法です。お団子ウイッグなどを使っても、雰囲気が変わって素敵ですよ。
着物や小物、髪型を決めたら、いよいよ着付けです。以下は、低身長女子さんの着付けのコツとなりますが、どれも簡単に調整できますので、ぜひ参考にしてみてください。
・少し高めの位置で帯を結ぶ
帯は、ウエストよりもやや高い位置で結んでもらうようにお願いしましょう。これも縦ラインの強調につながります。また、脚長のスタイルアップ効果も期待できます。
ただし、身長を高く見せたいからといって高すぎる位置で結ぶのは逆効果です。幼い印象を与えてしまうため、バランスをとりつつ帯の位置を決めましょう。また、パステルカラーの着物を選んだ場合は、細めの帯を選ぶことによって引き締め効果も期待できます。
・帯締めの位置もやや高めに
帯を着付けた後に帯の中央部分に締める「帯締め」。最近は帯締めの種類やデザインが豊富になりましたので、ワンポイントのコーディネートとして楽しむ人も増えています。そんな帯締めの位置も、着付けの際には帯中央から2~3センチ高めでお願いしてみましょう。ただし、帯と同様に高すぎるとバランスが崩れてしまいますので、鏡の前で調節しながら行うとよいでしょう。
ここまで、低身長女子さんが着物を選ぶ際や、着付けの際に目安となる情報をお伝えしてきました。すぐに取り入れられますので、ぜひご自身の好みも優先しつつ参考にしてくださいね。最後に低身長女子さんがレンタル着物を利用する際に失敗しないためのコツをご紹介します。
・身長に合うサイズを選ぶ
レンタル着物を利用する際は、対応サイズを確認しておきましょう。例えば、振袖のレンタルの場合は、140cm前半から用意されているのが一般的ですが、気になる場合はあらかじめレンタルショップへ問い合わせしてみましょう。また、ハイヒール草履(厚底草履)を履けば、身長を5cmほど上乗せすることができますので、レンタルの身長の対応範囲から多少は前後しても、着ることは可能だと覚えておきましょう。
・必ず試着!柄の出方を確認
レンタルショップの公式サイトやInstagram、振袖カタログから着物の柄を選ぶ場合は、モデルさんが低身長とは限らない点に注意が必要です。
着物の柄は、同じ反物からつくられるため、Sサイズの着物とLサイズの着物では、柄の出方が変わります。そのためモデル着用写真から柄を選ぶ際は、自分が着たときに同じ出方をするとは限らないことを覚えておきましょう。特に振袖を選ぶ場合は、試着して柄の出方とバランスをしっかりと確認し、失敗を防ぎましょう。
今回は、低身長女子さんが自分に似合う着物を選ぶ際に目安になる情報をご紹介しました。色や柄、小物や髪型、着付けなどの各ポイントを理解しておけば、素敵に着物を着こなすことができます。それで、自分に似合う柄や色を選べば、着物のお出かけがもっと楽しくなるでしょう。
レンタル着物のVASARAでは、30,000着以上のデザイン着物をご用意しています。現代的なモダン柄や古典的な柄まで、個性豊かな柄と色をたくさん取り揃えていますので、きっとお気に入りの1着が見つかるはずです。着物をレンタルする際は、ぜひVASARAにお任せください!
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